出会いは、2007年。
夜更かしをしたり、ちょっと無理をすると、すぐに熱を出して寝込んでしまうタイプだったので、21時就寝と決められていた、当時小学生の私。
その日は何故だか、たまたま遅くまで起きていて、出会ったのが、NEWS ZEROでキャスターを務めている、櫻井翔くんでした。
『この人、かっこいい顔しとるなぁ…。あー、なるほど、櫻井翔くん。確か、嵐の人。ジャニーズか。そりゃ顔整っとるわなぁ。』
なんて冷めた小学生なんだ…と我ながら思うし、今の私からしてみれば、『誰!?!?このかっこいい人!?』くらいの衝撃があっても良さそうなのに、当時の気持ちは、こんなもんだった、気がする。笑
SMAPファンの叔母から英才教育されていた影響で、ジャニーズとの接点は生まれた時からありましたが、優しくも厳しい両親の元で育ち、先程も言いましたが、21時就寝組、趣味は何?と聞かれたら読書と習字くらいしか答えられなかったので、当然、テレビの話題、流行りの話題には疎く、友だちが話しているのを傍らで聞いていたから知ることも多かった私。
嵐も櫻井翔くんも、聞いたことあるなぁ程度だったし、かっこいいなと思う人は他にもいただろうし(あんまり思い出せないけど)、何せ疎いし、当時は調べるツールも持ち合わせていなかったので、より詳しく知ることも、追っかけも難しい。大きな衝撃があったわけでもない。
でも、やっぱり、何故だか櫻井翔くんが気になって、なんとなーく追いかけてテレビを見たり(と言っても21時就寝組だったのでほとんどリアルタイム不可だったから録画してました)、同い年に二宮担の子がいたので(1学年2クラスしかないクソ田舎なので同い年はみんな友だち)、曲を聴かせてもらったり、ライブの話を聞かせてもらったり、ドラマや深夜番組録画したのを見せてもらったり、ライブDVD見せてもらったり…ってしている間に、気がついたら、すっかり、櫻井翔くん、そして、嵐さんの虜になってしまっていました。
櫻井翔くん、という呼び方は、いつしか、翔さん、呼びになり、一番5人が「嵐」である瞬間を感じたくて母に許しをもらいファンクラブに入り、気がついたら私の親友ちゃんも嵐ファンになっていて、好きを加速させた中学時代。
自分で調べることのできるツールを手にして(携帯のことです。私が初めて手にしたのは、ガラケーだったなぁ。)、より情報収集に熱を入れ、また、ネット社会を通しての「嵐友だち」ができた高校時代。
高校卒業と同時に、嵐を離れていく人も多かったし、私に嵐を詳しく教えてくれた二宮担の子も、私の親友も、嵐を降りたけれど、私は、それでも嫌いになれなかった短大時代。
私の学生時代は、そのほとんどを、嵐さんと共に過ごしてきました。
私が学生である間に、嵐さんは、私の中ではもちろん、世間でもどんどん大きな存在になっていました。
そんな私も、学生の終わりに、一度だけ、離れようかと迷い、距離を置いたことがあります。
彼らの魅力を知り、魅力に惹かれ、魅力にハマり、一番「嵐」である瞬間の彼らに会いたい。
中学を卒業するまでには、高校を卒業するまでには、学生のうちに…。
でも、好きになってから、学生を終えるまで、一度も、一番会いたい嵐さんには会えませんでした。
単純にチケットが当たらなかったということもあれば、当たっていても"学生の本業は学業"という考えの親の許可が出なかったりで行けなかったこともあります。
行ってくるねという友だちを見送り続けるだけなら、他グループが本命でも縁あって私の行きたい場所に行く人たちを見続けなきゃいけないのなら、快く行ってらっしゃいと送り出してもらえないのなら。
願っても、叶わないのなら。
もう、やめようかな。
でも、結局、離れられませんでした。
どれだけ会えなくても、彼らが好きだということは驚くほど変わらなくて、私に、嵐さんの存在がない未来は、考えられませんでした。
私が、一番会いたい嵐さんに会えたのは、2018年1月14日。「untitled」の最終公演でした。
あの時、離れなくて本当によかったと思える日でした。一生忘れない日です。
それから、約1年後。
2019年1月27日 日曜日 午後5時過ぎ。
携帯から、1つの通知音。
んー?LINEかなー?
そんなテンションで画面を覗きました。
届いたのは、Yahoo!ニュースの速報。
[嵐 活動休止]
咄嗟に、一度目を逸らして、もう一度よく見てみようと再び画面を覗きました。
もう一度、もう一度よく見ても、何度見ても、そこには同じ単語が並んでいました。
「待って」
そう、ひと言だけいうのが精一杯で、他には何も言えなくて、考えられなくて、泣くことも、叫ぶことも、怒ることもできませんでした。
何もできないし、何も考えられない。
フリーズ したんです。固まってしまったんです。"嵐さんが中心にいる私"が。
"とても冷静な私"が、固まってしまった"嵐さんが中心にいる私"を動かして、最初にTwitterを見ました。
どこを見ても、「待って」「無理」「嘘でしょ」の文字が並んでいました。
そんな文字で溢れている中から、FC動画が配信されていること、その日の夜に会見が行われることを知りました。
その後、FC動画を見ました。
この決断に至った経緯を、大好きな5人が、5人の言葉で伝えてくれていました。
外出していたので、動画を見た後は、一刻も早く帰って会見を見なくちゃという使命感に追われ、真っ直ぐ家まで帰りました。
無言で帰宅。
実家暮らしなので、普段なら、ただいまを言わないなんてあり得ないし、おかえりを言われないこともあり得ないんですが、この日は、きっと、家族も速報を見て知っていただろうし、こういう時は私が無駄に声をかけられることを嫌がるということも知っていたので、無言な私に、誰も私に声をかけず…。
真っ先にテレビを付け、会見後一番早くその様子を放送するであろうといわれていたMr.サンデーの放送を待ちました。普段なら家族には、また嵐か…という顔をされるのですが、やはりこの日は何も言われず、ただ、会見が放送されるのを待ちました。
会見を見ても、大好きな5人がいて、そんな5人が、FC動画より少し詳しく、この決断に至った経緯と、そして期限であるその日までどうしたいか、どうするのかを、5人の言葉で伝えてくれていました。
会見を見る前は、何か私の中で変わるのかな、とか、嵐さんが中心にいる私はどうなるんだろう、とか、何かしらの『変化』があるのではないかと思っていました。
でも、状況を理解した、今ある状況を把握しただけで、その他は恐ろしいほど変わらなかった。
何も考えられなくて、唯一考えた、というか、感じていたこと、というか、揺るがなかったのは、この状況においても、私は5人が、嵐が好きだ。ということ。
それ以外は、やっぱり何も考えられませんでした。それ以外を考え、思う余裕がなかったのかもしれません。
ほぼ放心状態のまま会見を見て、見終わった後、最初に言った言葉は「お風呂入ってくる」だった。
お風呂から上がって、布団に入って、普通に寝てしまおうと思ったんです。次の日仕事あったし。
でも、眠れない。
悲しいとか、寂しいとかではありませんでした。
怖い。
怖くて、眠れない。
明日が来るのが、怖い。
明日が積み重ねられるのが、怖い。
明日が積み重ねられて、"その日"が来るのが、怖い。
今までに、感じたことのない、怖さ。
多分、大袈裟じゃなく、震えるくらい、怖かった。震えて、眠れなかった。
嵐さんは、約2年間という時間を設けてくれたけど、2年後だろうと、何年後だろうと、いつだろうと、私は、怖かったんです。
いっそ、泣いてしまいたかった。でも、泣くことも、私はできませんでした。
泣くことがいけないことだとか、そんなふうには思ってなかったけれど、だけど、何故だか、泣きたくなかったし、泣くことでさえ怖くて、できませんでした。
泣きたくなかったから、嵐さんの曲も、しばらく聴けませんでした。
聴いたら、泣いてしまうと思ったから、聴けなかったんです。
正確に言えば、連日、テレビをつければこの話題だったし、この話題だからこそテレビから流れるのは嵐さんの曲だったから、それを耳にするは大丈夫でした。
でも、日課であった、通勤中に聴くことはできなくなってしまったし、聴くのも無理なんだから、音楽番組とかライブ映像なんて、とてもとても…状態でした。
2月1日放送の、Mステまでは、聴くことができませんでした。日付にしてみれば、ほんの数日。でも、私には、とても長い数日間だったように思います。
1月27日以降、初めての5人。初めての嵐さん。今日のこの放送を、見たいのか見たくないのか、正直分からなくて、ドキドキというか、緊張というか、怖さというか、そんなものが入り混じったまま、テレビの前にいるのが精一杯でした。
そんな私をよそに、5人は、いつも通り優しくて、優しくて優しくて優しすぎて、感じたことは、やっぱり、私は、5人が、嵐が好きだということ。そして、翔さんが好きだということ。
嵐さんはみんな、私たちに心配しないでいいよってこと、突然ごめんねってこと、でも悲しまないでってことを、いつも通りの中に、たくさん含んでくれているように感じました。
好きが、あまりにも変わらなくて、感謝カンゲキ雨嵐を5人で肩組んで歌う嵐さんに、大号泣しました。
1月27日以降、初めて泣きました。
初めて、2020年12月31日は、やって来るのだということを理解したのかもしれません。
休止までの約2年間は、本当にたくさんのことがありました。
ベストアルバム 5×20 発売。
2019年初夏から音楽番組ラッシュ。
YouTube 公式チャンネル開設。
5つのSNS解禁、その日にインスタライブ。
デジタル配信スタート。
remixed曲の配信。
二宮くんの結婚。
Netflixでドキュメンタリー配信。
そして迎えた2020年。
ワンピースとのコラボ。
R3HABさんとのコラボ。
新型コロナウイルスにより緊急事態宣言発令。
国立公演延期。
YouTubeにて、untitled、アラフェス国立ライブ配信。
手洗い動画。
リモート紙芝居。
翔さん微熱でzero欠席。
ワクワク学校オンライン。
YouTubeのライブ。
Smile Up ! Project 有料ライブ配信。
5×20 アルバム売り上げギネス記録達成。
IN THE SUMMER配信。
コロナによる大型ライブ年内中止発表。
ブルーノ・マーズプロデュース曲 Whenever You Call配信。
5×20 DVD発売。
This is 嵐 アルバム発売。
アラフェス2020at国立 配信ライブ。
FC継続発表。
FREESTYLE 2020 配信。
ブルーノ・マーズとの対談。
各番組休止前最後の出演や最終回。
私が今思い返しただけでも、こんなにたくさんですが、きっと、もっと、たくさんあったはず。
残すは、「This is 嵐 LIVE」だけになってしまいました。
そんな、"今"、"休止前"の私の思いを、ただただ書き連ねて、この記事を終えたいと思います。
相葉さん。
いつも、真っ直ぐ、愛と夢を発信してくれてありがとう。
相葉さんの嵐が大好きという思い、嵐が叶えたい夢を、伝え続けてくれたことが、真っ直ぐなその想いが、嵐にとっての、そして私たちにとっての、希望であり勇気になり、今の私が大好きな嵐の姿に繋がっていると思います。相葉さんの笑顔に、何度救われたか。いつも大きな笑顔でみんなを包んでくれる温かさに、感謝してもしきれません。本当にありがとう。
こらから先も、真っ直ぐ、相葉さんらしい相葉さんでいてください。相葉さんの素敵な笑顔が溢れる未来になりますように。
ありがとう。大好きです。
潤くん。
松潤=道明寺のイメージが強すぎて、苦手意識を持っていたあの頃の私に会えるなら、今すぐそんなイメージは取っ払ってしまいなさい、もしくは、上っ面ではなくてその奥を見なさいと伝えたい。笑
潤くんは、その魅力に気づくのに、一番時間がかかりました。すごく真面目でストイックで、だから面倒で、でも可愛くてかっこいい。そして、いつも楽しませようとしてくれて、寄り添おうとしてくれる、本当に優しい人。
優しい人が中心となって試行錯誤しながら創り出した空間、時間、世界は、本当に優しくて幸せいっぱいで、5人が一番輝いていて、あの時間を5人と共に過ごせたことは、私の一生の宝物です。本当にありがとう。
これから先、潤くんはそこにかける時間が多くなるのかな。たくさんの幸せを創り出してね。楽しみにしています。そして、そこに、潤くんの幸せもありますように。
ありがとう、大好きです。
にのちゃん。
多くは語らなくても、表で見せなくても、多くを醸し出して、魅せてしまうにのちゃん。にのちゃんの志の強さ、真の強さが、そうさせているのだと思います。そして、そんなところが、たまらなくかっこいい。
そのかっこよさに、いつも力をもらって、支えてもらっています。ちゃんと伝わってるよ。届いているよ。本当にありがとう。
にのちゃんは強いから、何でもそつなくこなしてしまうけど、きっとこの先もそこは変わらないんだろうけれど、強さの裏には、弱さがあります。だから、ねぇ、にのちゃん。時には泣いていいよ、弱いとこ見せても大丈夫。にのちゃんに支えてもらっている分、にのちゃんを支える人も必ずいます。頑張りすぎず、頑張ってね。にのちゃんの強さが、更に実を結びますように。
ありがとう、大好きです。
智くん。
智くんは、不思議な魅力を持った人だなぁと思います。魅力となるものをたくさん持っていて、種類が豊富なのに、その全部を傲慢に放出することは一切ない。それどころか、その全部に儚ささえ感じさせてしまう…。不思議です。不思議だからこそ、惹きつけられる。
その、惹きつけ力は、嵐にとって、嵐のリーダーにとって、必要不可欠なんじゃないかなぁと思います。智くんがリーダーじゃなかったら、今の私が大好きな嵐の姿は、なかったと思う。本当に。
リーダーが故、抱えるものも多いでしょう。想像しても、しきれないほどのものを、智くんはずっと抱え続けてくれたんだなぁと思っています。本当にありがとう。
ゆっくり、ゆっくり休んでください。智くんがしたいことをして、感じたいことを感じてほしい。今はただ、それだけを願っています。これから先、智くんが、智くんらしい毎日を送れますように。
ありがとう、大好きです。
翔さん。
あの日、あのタイミングで、翔さんと出会っていなかったら。私は今、ここにはいません。さほど衝撃はなかったと言ったけれど、あれは、正に、「嵐の前の静けさ」であったと、今ならそう思います。
ずっと、ずっと、ずーっと、私の一番でいてくれてありがとう。私に、嵐を好きになるきっかけをくれて、4人の魅力に気づかせてくれて、私を、あなたに、5人に、嵐に、惹かれ続けさせてくれて、ありがとう。本当にありがとう。
強くて、優しくて、賢くて、努力家で、少しやんちゃで、不器用で、可愛くて、かっこよくて、満点であり完全ではない翔さんの全部が、私にとって、本当に魅力的です。自分でもびっくりするくらい、翔さんのことが好きです。きっと、これからも、ずっと、ずっと、ずーっと好きです。…何これ。私、翔さんにプロポーズでもしてんのかな。笑
翔さんはこの先も、止まることなく走るのかなぁ。それでこそ翔さんだと思うけれど、でも、休める時には休んでね。ゆっくりしてね。ゆっくりな翔さんだって、私は好きだからね。
伝えてくれて、発信してくれて、一歩引いて見守ってくれて、支えてくれて、ありがとう。私の好きな翔さんが、そのままの翔さんが、これから先も、優しい時間を過ごせますように。
ありがとう、大好きです。
感謝してもしきれないけれど。
でっかい夢と、希望を、ありがとう。
優しさを、勇気を、愛をありがとう。
今までも、これからも、ありがとう。
もう、二度と、戻って来なくてもいいよ。
休止発表をした時から、今年の頭くらいまでは、正直、そんな気持ちもありました。
潤くんが、にのちゃんが、相葉さんが、翔さんが、そして智くんが、大好きな5人が、それぞれ自分らしく生きていけるなら、幸せに生きていけるなら、それだけでいいと思ったから。
『嵐』が5人の中で生き続けるなら、その姿を一生見れなくなってもいいと思ったから。
今も、その気持ちが全くなくなったわけではありません。
『嵐』が、今日もどこかで生き続けている。
それだけでも、私は幸せです。
でも、やっぱり、どこかで。
願って止まないもの、願って止まない気持ちもあります。
願うことが、重荷にならないかな、無理をさせてしまわないかな。
そう思う気持ちもあります。
だから、これは、私の願いではなく、私の夢です。
だって。
夢だけ持ったっていいでしょ?